選手評

2019年も那須川天心が面白い理由

2018年は那須川天心の年だった

もうこのタイトルが全てなんですが、2018年の格闘技界の話題って常に那須川天心がいましたよね。まあ、国内に限ってかもしれませんが。

思えば、2017年の大晦日の天心は一気にアンチが増えたタイミングでした。MMAイベントである(と、みんなが思っている)RIZINに、無理やり(のように見えた)キックボクシングのベルトを懸けたトーナメントを実現させてしまった。MMAだろうが何だろうが強いやつに挑戦していく、みたいな漫画チックな那須川天心に惚れていたファンからすると「結局自分の土俵でしか戦わねえのか!」となったわけです。

そしてその流れで9月の堀口恭司戦。ここでは主役は堀口でした。何故ならば、不利な状況に挑んだのが堀口で、天心はそれを迎え撃つ立場だったからです。でもこの試合も対天心だったからこそ実現した話。天心はやっぱり話題の中にいたわけです。

で、次は天心が挑戦者に。ボクシング界のレジェンド、フロイドメイウェザー。キック一発に5億の違約金がかけられるという異例の事態。更に天心とメイウェザーは本来的な階級も全く違う。那須川天心にとってみれば不利どころの騒ぎじゃない条件での戦いでした。

結果的に天心は1RTKO負けを喫し「茶番だ」と言われたわけですが、試合前はそこまで言及する声は少なかった。「普通に考えたらメイウェザーだけど、天心ならひょっとしたら一発当てるかも」みたいな雰囲気だったと思います。

また年末に大きな話題となったのが新生K-1の武尊の発言。これまでタブー視され続け、実現することはもうないだろうと思われていた両者の対戦が少し現実的になってきました。
これにもやはり那須川天心という存在がいたわけです。

勿論それ以外にもRENAや堀口恭司、新生K-1だと芹澤なんかの話題はありましたが、大きなうねりというか軸となっていたのは那須川天心でした。
そして2019年、天心が更に面白くなりそうだなと個人的に思っています。

メイウェザー戦での惨敗が、天心を更に面白くする

メイウェザーとの一戦は、これまで日本の格闘技界の中心人物だった那須川天心が手も足も出ず、惨めなくらいにボロボロにされて終わる、という衝撃的な展開になりました。この展開を予想していた人は恐らくほとんどいなかったのではないかと思います。

更にこの一戦は世界でも報じられました。海外での報道はどっちかというと「茶番だ」という論評がメインですし、中には「八百長だ」とまで言われています。それくらいに天心のやられっぷりが派手だったのでしょう。

これが並の選手なら別にいいんですが、那須川天心です。日本の格闘技界の中心人物が戦前にことごとく舐められ、試合でも全く相手にされなかったのです。天心はきっと戸惑ったはず。これまで自分を取り囲んでいたテレビカメラたちが、メイウェザーの方に向いてしまう。「主役ではない」ということを痛感したはずなのです。だからこそ彼は「倒してやる」「拳で世界を変えてやる」と息巻いていた。しかし現実は圧倒的に残酷だったー。

嫌な言い方をすると、これまで国内でもチヤホヤされていた天心の惨めな負けっぷりを大晦日地上波トップの視聴率で日本国民が見たわけです。よく知らない人は「あの天心っていうの、弱いね」となったわけです。

この転落っぷりが、あまりにもドラマティック。落ちぶれ方すら天心は魅せてくれます。そして勿論、ここからのリベンジロードに期待がかかるわけです

2019年の天心は?武尊との試合は大晦日で実現?

さて那須川天心は2019年3月10日のRISEでの試合が決まっています。この日からスタートするRISEが仕掛けるキックボクシング世界トーナメントにエントリーしているからです。このトーナメントには天心をかつて苦しめたロッタンやスアキムもエントリーすると見られており、天心と言えども勝ち上がるのが難しい骨のあるトーナメントになっています。2019年の天心は、このRISEのトーナメントを軸に戦っていくことになるでしょう。

ただそれだけでは世間には届かない。大晦日の「メイウェザーに手も足も出なかった男の子」という印象を覆さないといけない。となるとやはりRIZINにも引き続き出場することになると思います。4月21日に横浜アリーナ大会が発表されたRIZIN。3月のRISEの試合のダメージ次第ですが、ここにも出るんじゃないでしょうか。RIZINやフジテレビとしても那須川天心が出ないと厳しいものがある。CYGAMESというスポンサーも付いてますしね。ただ、RISEでキックボクシングのガチンコ試合を継続的にやっていくとRIZINのリングでのテーマが見えません。今更MMAに挑戦するとも思えないし、キックでも戦う相手がいない。

ここはひとつ、ボクシングやりませんか、と僕は思います。JBCの公認を得た正式なボクシングマッチは難しいと思いますが、「スペシャルチャレンジバウト」的なまた適当な名前をつけて「公式のボクシングの試合じゃない」としてガチンコの試合をしてもらうわけです(笑)。僕らは別に天心がボクシングで勝ち星を積み重ねていくところが見たいわけじゃない。数字じゃなくて、物語が見たい。だから別に公式戦で勝利数にカウントされなくても全然いいんです。那須川天心にとってみてもボクシングは鬼門。将来的なことも考えた上でRIZINでチャレンジバウト(笑)ボクシングを重ねていくの、アリだと思うなあ。

そしてそして、ファンがやきもきする武尊との一戦。個人的にはもう武尊じゃなくてボクシングで世界を驚かせてほしいなと思いますが、国内格闘技の盛り上がりのためにも組まれてもおかしくはないでしょう。

やるとしたら大晦日。まあ、こんなドル箱カードを新生K-1がRIZINにみすみす渡すかと言われるとなんとも言えませんが、新生K-1としても地上波は美味しい。RIZINにK-1マッチを何試合か組むことをバーターとして武尊を送り込むこともありうるんじゃないかと。

そうなるとまた、RIZIN=MMAファンから批難を浴びることになるとは思いますが、それでもこのカードは日本格闘界として実現させないとならないカードだと思います。

個人的には2019年のRISEトーナメントを制し大晦日で武尊をきっちり倒して、キックボクシング完全制覇を宣言してから2020年からボクシングに移ってほしいなと思います。あまりデビューが遅くなるとそれだけボクシングの世界王者のベルトも遠のくと思いますし。

というわけで、あれやこれやと妄想が止まらない那須川天心。今年も期待しています!!

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