選手評

【ありがとう】ミルコ・クロコップ引退と思い出

ちょっと時間空いてしまいましたが、ミルコ・クロコップが引退を発表しました。先日のベラトール後に脳卒中で入院しており、医者からドクターストップがかかったそうです。

本来は2018年大晦日のRIZINで引退するということでしたが結局流れ、ベラトールでのロイ・ネルソン戦が最後となりました。

ということで今回は、個人的なミルコ・クロコップ評について書いていきます。

マイク・ベルナルドを1RでKOして頭角を現したミルコ

ミルコは旧K-1出身の選手です。最初はミルコ・タイガーという名前で参戦していましたが、その後ミルコ・クロコップというリングネームに変わりました。クロアチアの警官ファイターというキャラ設定だったわけです。このキャラ設定したの、誰なんだろう・・・。

で、そんなミルコですが登場した当初はそこまで目立った選手でもありませんでした。どことなく線の細い、いかにもな白人青年ファイター。それこそK-1にはそんな選手がごろごろいました。

ミルコがブレイクスルーしたのは、K-1WGP99の開幕戦のマイク・ベルナルド戦だったと記憶しています。会場は京セラドーム大阪。僕、実はその会場に見にいっていました。これ、自分では信じてるんですが僕の「ミルコー!」という声援がテレビでちゃんと聞こえてたんですよ!試合前のシーンとしているときに僕が発した応援が!そう、僕、ミルコ応援してたんですよね。理由はあんまよく覚えてませんが、多分ベルナルドがあんまり好きじゃなかったからだと思います。

で、そこでミルコはベルナルドを倒しちゃうんですよね。そのシーンはテレビで何度も見たのでよく覚えてます。ワンツーで距離を詰めていって放った綺麗なハイキックがベルナルドの顔面を捉えてベルナルドの顔がぐわんと縦に揺れるんです。

興奮したなー。うおー!って思いましたねえ。まさか勝つとは思ってなかったからなあ。その後のK-1では上がったり下がったりでしたけど、ミルコ・クロコップ=ハイキックという印象を世間に響かせた一戦でしたよね。

藤田和之との試合が日本格闘技界の分岐点

で、次に出てくるのが当然これでしょうねえ。ミルコのMMA初挑戦の試合。真っ白なパンツスタイルでしたよね。K-1のリングでした。確か日テレが放送してたような記憶があります。

この時って物語的には藤田が主役でしたよね、確か。当時藤田って猪木の後継者としてPRIDEで大活躍してて、そんな藤田がK-1でそこそこ有名な有望株に洗礼を浴びせる、という見せ方だったはずです。実際、ミルコはMMAデビュー戦でしたし。

で、タックルに膝を合わせたんですよね。藤田は惨敗したというよりは流血ドクターストップ、という終わり方でしたが、タックルに打撃を合わせるという「K-1さいこおおお!打撃最強!!!!!!!」というフィニッシュでした。

思えばここからミルコの本格的なMMAが始まったのです。その後、外敵としてPRIDEに迎え入れられたミルコは連戦連勝。ノゲイラに逆転負けするまでは負けなしでした(シウバとのドローはありましたが)。

ミルコ、ノゲイラ、ヒョードルというPRIDEヘビー級戦線があったからこそPRIDEは盛り上がったし、それに呼応するようにMMAという文化が発展していったんだと思います。もしミルコがK-1だけしか出ていなくてPRIDEにいなかったら、あそこまで盛り上がらなかったですよね。ミルコの代わりになったのは誰だろう?ヒース・ヒーリングあたりかな?そう考えるとやっぱミルコの存在は大きかった。藤田和之戦の鮮烈MMAデビューがなかったら、今のMMAはひょっとしたらまたちょっと違ったのかもしれません。

ミルコの魅力は、一度戦ったアンディフグのそれだ

さて、ここまでミルコが愛された理由はひとえにその波乱万丈ストーリーがあるからでしょう。特にPRIDEGP開幕戦で楽勝と思われたケビン・ランデルマンに1RでKOされた試合は強烈でした。あのGPはミルコがどこまで勝ちあがれるかが一つの焦点だったため、まさか一回戦で姿を消すとは誰も思っておらず、衝撃が走ったのをよく覚えています(ランデルマンの試合後のマイクもよかったですね)。

ただそこで腐らずに地道に戦いを続け、ヒョードルやノゲイラが去った後とはいえPRIDEの無差別級Gpで王者になった後の涙は忘れられません。UFCに移った後もゴンザガにまさかのハイキックKO負けを喫し、でもその後リベンジに成功しています。再戦した相手には全て勝っているそうです。

そう、ミルコって、アンディ・フグなんですよね。アンディも何度も挫折しながらもそれを乗り越えていき「不屈の鉄人」と評されました。もしもミルコが藤田和之戦以降、順当に勝ち続けていたり、ノゲイラやランデルマン、あるいはゴンザガ戦のようにインパクトのある負け方をしていなかったらここまでの人気は出なかったかもしれません。そんな絶望の中から愚直にリングに上がり続けるその姿が、僕らを虜にするのです。

アンディは最後、あまりにも突然亡くなってしまいました。ミルコも脳卒中ということですが、本当にそこだけはアンディを継がないでほしいなと思います。

引退セレモニーは、是非RIZINで!!

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